NFTの開発事例 #1

NFTの開発事例 #1

デジタルコンテンツの分散型販売と所有権管理

Use case

目次

  1. 用語
  2. 技術選定
  3. NFT開発の基礎
  4. ERC721の実装方法
  5. NFTの応用事例

1. 用語

1.1 NFT

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン上で一意なデジタルアセットを表すトークンのことです。Fungible(代替可能)なトークン(例えば、暗号通貨のような仮想通貨)とは異なり、NFTはその資産自体の独自性によって価値が決まります。たとえば、美術品、音楽、ビデオゲームのアイテム、スポーツ選手のトレーディングカードなどがNFTとしてトークン化されています。NFTは、個人間での売買やオークションなど、様々な用途に使われています。

1.2 ERC721

ERC721は、イーサリアムブロックチェーン上で使用されるトークン標準の一種であり、独自の属性や識別子を持つ不可分割なトークン(NFT)を表現するために使用されます。ERC721トークンは、他のトークンとは異なり、個別に所有、譲渡、交換が可能であり、またそれぞれが独自のIDを持つため、重複することはありません。これは、デジタルアセットの一意性と所有権を実現するために使用されるため、オンラインゲーム、デジタルアート、不動産のような多くのアプリケーションで使用されています。ERC721トークンは、スマートコントラクト上に実装され、OpenZeppelinなどのライブラリを使用することで容易に開発できます。

1.3 OpenZeppelin

OpenZeppelinは、Ethereumのスマートコントラクト開発用のオープンソースフレームワークです。

2. 技術選定

2.1 Hardhat

Hardhatは、JavaScriptとTypeScriptで書かれたオープンソースのツールで、開発者がスマートコントラクトを開発、テスト、デプロイするための様々な機能を提供しています。

2.2 Solidity

Solidityは、Ethereumプラットフォーム上でスマートコントラクトを開発するためのプログラミング言語です。

2.3 All That Node(Node)

All That Nodeは、Web3アプリケーションを作成するために必要な機能を提供し、Ethereumノードの構築サポートしています。また、高速で信頼性の高いAPIを提供しており、ブロックチェーンデータにアクセスしやすくしています。

2.4 Pinata(IPFS)

Pinataは、分散型Webアプリケーションの開発者向けに設計された、IPFS(InterPlanetary File System)のクラウドストレージサービスです。

IPFSは、ファイルやデータを分散型のネットワークに保存するプロトコルであり、Web3.0アプリケーションの構築において重要な役割を果たしています。

Pinataを使用することで、開発者はIPFS上にデータを安全かつ信頼性の高い方法で保存し、アプリケーションのパフォーマンスとセキュリティを向上させることができます。また、PinataはAPIを提供しており、開発者は簡単にIPFSデータにアクセスしたり、データを共有したりすることができます。

3. ERC721の実装方法

ERC721Aトークンを実装するには、以下のステップを実行する必要があります。

  1. OpenZeppelinのERC721コントラクトをインポートする
  2. トークンの状態変数を定義する
  3. トークンの初期化を定義する
  4. トークンの発行、送信、転送、所有権の変更などの関数を定義する

4. NFTの応用事例

NFTは、主にデジタルコンテンツの所有権を表すために使用されますが、以下のような応用事例もあります。

  • ゲーム内アイテム
  • 資産管理
  • トークン化された芸術作品の販売
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